ぼくのなつやすみ2 その1

  • 2014年06月08日
  • play

大人だって昔は子どもでした。

虫取り、花火、海水浴、スイカの種飛ばし、朝顔の観察、
ラジオ体操、秘密基地、星の観察に淡い恋、
古き良き小学生の夏休みをこれでもかと盛り込んだ作品。
今の小学生もそんな感じなのかも知れませんけどね。

舞台は昭和50年(1975年)の日本は静岡県の伊東市、「富戸(ふと)」をモデルとした町で、
主人公のボクくんが、おばさん一家の経営している民宿に、
お母さんが臨月を迎えたために預けられることになります。
その夏休みの間に出会う色々な人々との、記憶に残る思い出の日々を体験できるゲームです。
ぼくの年代より上の世代の方たちをターゲットにしたゲームだけあって、
色々なところに潜んでいる哀愁みたいなものが、なんともいえない余韻を生んでくれます。

個人的な思い出が混じりますが、
こういった都会の喧騒を離れた土地には、むしろ退屈していた子どもだったので、
今さらになってこういった土地のありがたみを感じていたりします。
空が青くて、緑がたくさんあって、あとは有り余る時間が有れば、もう死ぬほど退屈することなんか無い気もしますね。

ゲームの内容は「攻略してやるぞ!」というよりは、
いたるところにある自由度を見つけていく感じですので、なんにもしないで一日を過ごしてもOK。
(※一ヶ月なんにもしないで過ごす豪快な夏休みもOK)
ゲーム内の時間は朝・昼・夕・夜と区切りはありますが、明確に何時と常に示されているわけではなく(一応時計自体はある)、景色の移り変わりや、どこにいても迎えに来るソルジャーおじちゃんとアマゾネスおばちゃんによって主人公の一日のサイクルは大体管理されているので、それを通しておおまかな時間の感覚を掴むことになります。
設定で時間の速さも変更することが出来るので、最初のゲームプレイは是非「ゆっくり」設定でプレイしてもらえればと思います。

難点ですが、色んな意味で自由すぎるので、その自由度が逆に次に何をすればいいのかで手詰まりを生んでしまうもどかしいところがあります。
何度もプレイして自分なりの遊び方を見つけることに本質があるゲームだとは思うのですが、その何度もプレイしてもきっと見つけられないであろうフラグがあるので、結局ちゃんと各エピソードを追いたいときはググったりしなければいけないのが残念だったりします。或いはフラグの回収が思わぬところで起こったり、起きなかったり、どういった行動パターンが正解なのかと考えてしまうときがあります。(※もっとも正解と言うものがそもそもないので、それも面白さの1つと言えばそうなのですが。)

めちゃくちゃやりこんで、全絵日記、虫相撲対決、昆虫コンプリート、魚コンプリートを目指したり、やれることは賞味30日じゃ足りないくらいあるので、是非何度かプレイしたいと思います。

てことで、このゲームもプレイ日記をつけていこうかと。
次回は各キャラクターの(嘘っぱち)紹介でも載せようかと。
いや、紹介したいキャラばっかですよ。その辺は魅力的。